背景別治療計画の考え方
WoCBA RA患者さんの治療はどのように行うのがよいでしょうか。結婚の有無、年齢、罹患期間、重症度を想定したモデルケースを例に、治療計画の立て方をご提案します。チェックシートをもとに、患者さん自身に将来について考えてもらうところから始めていきます。
症例1
仮想症例です。
実際の患者さんとは異なります。
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- 20代、未婚、挙児希望なし
- RA罹病期間2年
- Stage2
- Class2
- ・将来計画チェックシートを用いて、患者さん自身に将来について考えていただきます。
- ・関節リウマチ治療薬には妊娠や児に影響を及ぼすものもあることから、薬物によっては避妊の指導を行います。
- ・疾患活動性をきちんとコントロールするために積極的な治療を提案・実施します。
- ・妊娠を希望する場合は、治療の検討が必要となるため、早めに相談する必要があることを説明します。
症例2
仮想症例です。
実際の患者さんとは異なります。
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- 30代、既婚、妊娠希望(強い)
- RA罹病期間3年
- Stage2
- Class2
- ・将来計画チェックシートを用いて、患者さん自身に将来について考えていただきます。
- ・「関節リウマチと妊孕性」について理解いただき、必要な検査を行います。
- ・疾患活動性をきちんとコントロールすることが重要となりますので、妊娠を考慮した薬剤の変更を提案します。疾患コントロールが不十分な場合は、妊娠タイミングについてのアドバイスも行います。
- ・妊娠がなかなか成立しない場合は、関節リウマチ以外に原因がないかを確認するため、早めに産婦人科医などへの受診を提案することも必要です。
JP-N-CZ-RA-2100127